お遍路ツー 11日目

 

 

他人にアドバイスを送ったり

人生における箴言を発信してみたりしても

 

 

 

だいたいのものは

『ただし場合による』という結論に収束します。

 

 

 

 


『この世に無駄なことなんてない』

 

『モノによるけどね』

 

 

 

『素直であることが他人に好かれる近道だ』

 

『人によるけどね』

 

 

 

『どんどん挑戦して次々失敗しろ。取り返しのつかない失敗なんてない』

 

『場合によるけどね』



 

だいたいの人に当てはまる言葉と

例外をフォローする一言を付け加えておけば

 

それはもう100%四方八方隙のない完全無欠な言葉になります。

 

 

 

言ってる側からすれば、論破される心配がなく気持ちの良いものです。

 

 

 

が、

 

 

 

 

そんな文章は読んでいておもしろくありません。

 

 

 

 

間違っても踏み外しても

自分の考えを

思った通りに言うことが大切です。

 

 

 

 

主張をするなら批判は覚悟。

 

 

 

表現するなら勇気が必要。

 

 

 

 


だから僕はこう言います

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『香川あんまりおもしろくない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11日目が終わりました。

 

香川県民の方々、加えて香川が好きな方々、

申し訳ありません。

これから言い訳が始まるので聞いてください。

 

 

 

 

 

 

朝、琴弾公園で6時に目覚め身支度を整えます。

 

残り2日ということで気力も残り火です。

着火するのも一苦労で、出発したのは7:30ごろ。

 

 

 

そんな11日目は

 

お遍路デー

 

でした。

 

 

基本的にこのブログには

観光地しか書かないようにしているのですが

今日はまったく観光をしていないので書くことがありません。

 

 

むちゃくちゃ札所を回りまくりました。

疾風怒涛のフルアクセル

限界突破のデッドヒート

 

数えてみると

 

68-69-70-71
18(別)
72-73-74-75-76-77-78-79-80-81-82
19(別)

 

 

 

17箇所…

 

 

108箇所を12日で回る予定ですから、

1日あたりの平均値は『9箇所』に収まるのですが、

 

その倍近くを一気回ったことになります。

 

とんでもないラストスパートでした。

へとへとです。

 

 

 

 

で、

 

 

これだけいっぺんに回れた理由と

香川を面白くないと思った理由が重なるんです。

 

 

それは

 

 

 

 

 

 

シティランだからです。

 

 

 

 

 

香川は四国の他県に比べ土地が小さいですが

 

札所の数は88を四国4県で分けているため、他県と同じく22箇所です。

 

そのため、札所の密度が高くなり

数多く回ることが可能になっているんですね。

 

 

数多く回るということは

それだけストップアンドゴーを繰り返すことです。

 

 

 

数キロ走ってはいお参り

数10分走ってはいお祈り 

 

 

爽快な快走が好きな僕にとっては

今日以前が恋しい1日となりました。

 

香川が面白くないわけではなく

お遍路を一気に回って疲れたから今日の満足度が低い

というわけです

 

 

 

 

言い訳をすると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香川県は旅行するなら面白い場所だよ』

 

 

 

『都合によるけどね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで

明日は最終日です。

今日の貯金のおかげでだいぶ楽に回ることができそうです。

 

12日目に入るんですね。

今頃になって

なんてアホなことをしてるんやろうと思い始めてきました。

 

 

最後まで楽しんでいきます。

 

今日唯一撮った写真をあげて終わりにします。

 

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。それではまたあした。

 

 

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お遍路ツー10日目

物事に名前を付けることは思っているよりも結構大事です。

 

 

日本で環境汚染が改善したのは

『公害』という言葉が浸透しその問題意識に大きな役割を買ったからです

 

『四国の八十八ヶ所霊場を回ること』を

『お遍路』と呼ぶことで、1200年たった今もなおその文化が続いています。

 

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの搾りかす』を

忍野忍』と名付けることで、無害な怪異へと落とし込みました。

 

 

 

 

 

 

 

最後のはさておき、

 

ニックネームもあだ名も通称も略称も

接しやすくしてくれるための手段です。

 

サービス名を連呼するCMも

4文字の愛称を作ろうとするアニメも

今年流行らせる新しいファッションも

 

概念に名札をつけ、『分かるもの』として広めようとしているのだと思います。

 

 

 

 

人は『分かるもの』に愛着を覚え

『分からないもの』に根源的な恐怖を感じます。

 

 

 

 

つまり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗闇で野宿するのむっちゃ怖い

 

 

 

 

 

 

 

 

10日目を終えました。

 

現在琴弾公園という海沿いの公園におりますが、街灯がなく真っ暗です。

それに加え、さっきまで温泉で最恐映像みてたので恐怖倍増です。

 

 

おばけ屋敷や心霊スポットや幽霊関係は苦手です。。

意味不明やし、わけ分からんし、コミュニケーション取れへんから。

 

 

 

昨日泊まった 新居浜市市民の森 という場所も真っ暗でしたが、周りにテントが何棟があったので安心できましたが…今晩は本当真っ暗です。

 

 

 

 

 

 

10日目の朝は、5時に起きるはずが7時に目覚めたっぷり9時間睡眠をとってしまいました。

 

その分体調はすこぶる良いです。

が、スケジュールがタイトになってきつつあります。余裕を持ちすぎました。明日から駆け足でまわります。

 

 

今日訪れた観光地は

・祖谷渓

紫雲出山

 

 

この二ヶ所です。

 

特筆すべきは祖谷渓です。

 

日本の誇る秘境。ラフティングのメッカ。三大奇橋…

 

有名どころが目白押しです。

 

場所は徳島の西部。

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香川、高知、愛媛それぞれとの県境に位置しています。

 

祖谷渓は 渓谷というだけあり、やはり水質は綺麗です。

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もっとも、面河渓と違う点は流れの速さにあります。

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ラフティングのメッカと呼ばれる祖谷渓では、激流を随所で見ることができます。ここをボートで進むんですから楽しそうですよね。

 

外国人は日本の川の流れるスピードをみて

まるで滝のようだ といいますが、

この祖谷渓をみたらいったいなんと表現するのでしょうか。

 

 

そして祖谷渓は絶景スポットとしても人気です。山の崖縁は断崖絶壁のため、谷底を眺め見るとちんさむな景色をみることができますf:id:molk1228:20160804062546j:image

 

 

 

祖谷渓には かずら橋 と呼ばれる奇橋があります。

木と枝で出来た橋で、スカスカやしギシギシやしで吊り橋よりもスリルがあります

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あまりの怖さに僕の先に渡った女の人は途中で引き返してきてました。

 

 

 その後祖谷渓名物の 祖谷そば を食べました。

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祖谷渓の自然もそこそこに、次は海に向かいます。紫雲出山 (しうでやま)と言う山が香川県の瀬戸内海沿いに隆起しており、そこから見る夕日はとても綺麗なんだそうです。

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残念ながらだいぶ雲ってましたが、瀬戸内海に浮かぶ島々が曇りで霞みがかっていて、逆に幻想的でした。

 

 

紫雲出山を見終えたあとは 琴弾廻廊(ことひきかいろう)という温泉に向かいます。

この温泉はほとんどが露天風呂で、釜風呂 や冷感風呂 など多彩な種類の風呂がありアミューズメント気分でした。

 

釜風呂は 天井が低く窓のないでっかいかまくらみたいな建物の中で炭が焚かれており、サウナの異種バージョンのような雰囲気でした。ただ、閉所恐怖症の人は絶対無理です。

 

 

 

 

祖谷渓はお遍路ツーをするにあたって僕が絶対行きたかったスポットの1つです。

香川に旅行する際は是非少し足をのばして行ってみてください。特に夏。

 

 

明日は11日目、残すところ2日となりました。

 

あと24ヶ所あるんですが、シンプルに間に合うんでしょうか。

 

おとといまで余裕があったはずなんですが、ゆとりを持ちすぎてピンチです。

がんばっていきます

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。またあした。

お遍路ツー9日目

9日目を終えました。

ついに全行程のおよそ4分の3を消化しました。

身も心も旅行に慣れきり、刺激とは真反対の安心を覚え始めてきました。飽きが来たのかもしれません。

 

 

 

今日回った観光地は

石鎚山(いしつちざん)周辺

・面河渓(おもごけい)

・タオル美術館

 

の3つです。

 

 

 

前日の夜、温泉を出た直後にゲリラ豪雨に見舞われ野宿予定だった場所が濡れて使えなくなったため、少し移動して道の駅で一夜を過ごしました。

 

 

明朝4:30に目を覚まし、二十霊場を2つ回った後6:30頃面河渓に向けて舵を切りました。

 

面河渓は仁淀ブルーと呼ばれる青く透明な水が有名な仁淀川の源泉であり、その水の青さは日本随一といっても過言ではないでしょう

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この場所、綺麗に水底が見えていますが

水深は目測で2m以上ありました。

これほどまでに透明度が高い希少な清流です。

 

面河渓は石鎚山を丸く一周するルートの途中にあります。

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このルート履歴からわかる通り、石鎚山を中心にぐるっと回りました。

 反時計回りに回って一周およそ150km、観光含めて4時間かかりました。

 

面河渓に到着したのは8時過ぎ。およそ1時間半かかってようやく到着しました。

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渓谷に到着してみた光景は噂に違わぬ幻想的ブルー。奈良県の秘境・十津川より綺麗でした。

 

 

 

 

 

が、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虫が………………

 

 

 

 

 

 

何故かは分かりませんが、到着して10秒もしないうちにブンブンブンブンと寄ってきました。

 

 

 

いやほんと

 

 

とんでもない量です。

 

 

ハエサイズの虫が4-50匹

衛星みたいに僕の周りに集まってきます。

 

僕はこいつらを振り切ろうと、渓谷の先へと変な声を出しながら全力ダッシュで走り抜けます。

 

 

 

 

 

しばらく走り抜けると追ってこなくなり、ようやくカメラを構えゆっくりと観光することができました。

 

 

 

 

が、着いた先にも同じ虫がいっっっっぱい待ち受けてました。

 

僕は持っていたビニールバッグを振り回しながら奥へ奥へと走っていきなんとか抵抗を続けます。

 

刺すわけでも噛むわけでもありません

こっちは長袖長ズボンにフルフェイスヘルメットをかぶっています。

そのうちハエサイドも諦めるはず!!!

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

僕が諦めました。

 

 

あまりのキモさに、走っていった道を同じく走って帰ってきました。面河渓の奥で写真は一枚も撮れませんでした。

 

 

 

そして帰ってきたらバイクにもむっちゃ集ってました。なにこいつら。

 

 

 

 

 

面河渓の残念な思い出を胸に、石鎚スカイラインを疾走します。石鎚山の頂上近くまでゆく快走路です。

一気に走り抜け標高1492mまでやってきました。

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近くに見える雲はもこもことした立体感があり見惚れました。

四国カルストの時とはまた違う景色を楽しめました。

 

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が、

 

 

 

 

ここでも虫が…

 

 

 

 

 

 

今度は蜂です。

 

 

 

 

ほんとになんでかわかんないんですが、僕の周りだけやっったら集まってきます。

 

ちょっと止まってカメラを構える間に10匹前後集まってくるためおちおち写真も撮れませんし案内板も地図も読めません。

 

 

すぐ近くでおっさんが上半身裸になってるのに何故かそっちは大丈夫です。

 

ほんとに僕の周りだけむちゃくちゃ集まってきます。なんで。

 

 

そこから石鎚山を下山するまで

停車するたびに大量の蜂がやってきました。

 

 

途中、ヘルメットの首筋から耳に向かって蜂が特攻してきて 耳元で ブブブブブブブ と羽音を響かせてきたため、パニックになって叫びながらヘルメットをふっとばしてしまったこともありました。

 

 

 

 

今日だけで虫が無理になりそうです。

 

 

 

 

 

 

 石鎚山を下山してからは平和でした。

いくつか札所を回ったのち、昨日後回しにしたタオル美術館に行ってきました。

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ここはタオルの最高ブランド 今治タオル の聖地今治市。世界で唯一のタオル美術館だそうです。

 

 

でも中身は

ムーミン5割、芸術3割、タオル2割 という印象です。

1人でむっちゃムーミン見てきました。

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もちろんタオル要素は随所にあり、最後の画像なんかはムーミンの絵のタオルです。

 

建物の外には綺麗に整備された庭園が広がっており癒しを頂きました。ハエと蜂とvsしていた3時間前が昔の事のようです。

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 たっぷりと観光を楽しんだあとすこしお遍路を回り現在は愛媛新居浜市

 

愛媛県のお寺は残り1つ、徳島が1つで後は香川です。香川は面積が小さいのですぐ終えられるでしょう。

 

 

明日は10日目。慣れと疲れがたまる時頃ですが、シティランを楽しんでいきたいと思います。

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。ではまた明日。

お遍路ツー8日目

君は今失敗した30年後から戻ってきたんだという説教や、摩擦がもし無かったら服を着ることはできないんだぜという理論は

ありえへん仮定やんけとツッコミを入れたくなります


しかし考えてみれば、過去の偉い人たちはそんなありえない仮定を追いかけ夢と呼び、熱を燃やして実現させ、世界を進化させてきました。

もし遠く離れた人とテレパシーで話すことができたら?
すべての生物より速く走り、高く飛び、深く潜ることができたら?

そんな空想を理論で埋め、知能で補い、技術で押し上げることで空想は現実になってきました。


『人間が想像できることは人間が必ず実現できる』という言葉は正しく真実なのかもしれません。

 

 

 

それでも

 

 

 

 

弘法大師さん、伝説多すぎませんか???

 

http://www1.plala.or.jp/eiji/kukaidensetu.htm

 

 

 

 

 

8日目を終えました。

今日はお遍路中心のメニューでした。

 

 

 

朝、松山市内にある石手川公園で目覚め

 

その足で松山城にいきました。

 

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松山城は日本の城100選に選出された名城であり、現存12天守の一つとして数えられる貴重な城でもあります。

 

日本を代表する城と言っても過言ではありませんが、残念ながら僕は城に明るくないため見どころをつかめないまま下山しました。

 

今の時期はライトアップもやっており、夜になると天守を奥に見据えた綺麗な電飾で彩られます。

f:id:molk1228:20160801200731j:image(参考画像)

 

僕が訪れたのは早朝だったのでライトアップはみれませんでした。ひとまず思い出として残し下山してきた次第です。

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その後コインランドリーで洗濯物を回しつつ朝食を済ませ、お遍路に向かいました。

 

 

50〜54番札所まで回ったあと、しまなみ海道を訪れました。

 

 

しまなみ海道は本州と四国をつなぐ三本の橋の中で唯一、徒歩・自転車・原付が渡れる橋です。

 

しかしながら、バイクの通る道は狭く、対向車とギリギリですれ違うことになるためそこまでスピードを出すことができません。

さらに、行った道をそのまま帰ってくるだけで僕としては微妙なので有名な来島海峡大橋だけ見物してきました。

 

来島海峡大橋は本州と四国をつなぐしまなみ海道の中で、もっとも四国側に位置する橋です。

しかし、しまなみ海道の中でもっとも綺麗な橋として名を馳せているので、しまなみ海道の観光は来島海峡大橋だけで十分でしょう。

 

 

それは写真をみれば一目瞭然です!

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瀬戸内海に点在する大小の島々も

橋の景観を一層目立たせてくれています。

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来島海峡大橋の真下の瀬戸内海は潮の流れが非常に早いため、鳴門の大渦同様に渦が巻いていました。

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お遍路ツーでは雄大な太平洋や流麗な渓谷を見てきたので、しまなみ海道は新鮮な眺めでした!

 

 

観光もそこそこに終え、再びお遍路に戻ります。55〜59番札所を回った頃には17時近い時間になっていました。

 

 

その後、今治タオルで有名なこの地にある

タオル美術館  なる場所に観光する予定でしたが、思った以上にスケールが大きかったので(こじんまりとしたスポットかと思ったらスイスの大富豪が建ててそうな館でした)、そこは明日の観光にまわしました。

 

 

今現在は今治湯ノ浦温泉地で休憩しています。

 

 いくつか温泉館がありますが、いずれもご老人向けの健康推進施設としての役が強いため、回りもお年寄りばかりです。

 

ゆっくり流れる時間を感じながらボケっと湯に浸かり、風呂上がりに一杯ビールをいただきました。さいこうですね。

 

 

明日は少し寄り道をしてから愛媛の残りのお寺を潰していきたいと思います。

 

今日は猛暑日だったためヘトヘトです。ふくらはぎが外側だけ日焼けしましたし、汗でTシャツがむっちゃ臭いです。

 

 

明日に向けて早めに休みたいと思います。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。それではまたあした。

お遍路ツー7日目

「……ちゃん……………のー??」

 

「えっ??(電動車椅子乗ったばあちゃんがこっちむかってる…)」

 

「おにいちゃんどこから来たの?」

 

「あ、大阪から来ました(この辺の人はよく話しかけてくれるなあ)」

 

 

「あらー遠いところからご苦労さんやねぇ。灯台の方にはいかんの?」

 

 

「はい、行ってみたいんですけど時間がなくて…(こういう風に始まって話していくのは楽しいなあ)」

 

 

「そうかぁ。この辺りの海は綺麗でなぁ。おいしいもんがいっぱい取れるき」

 

「へぇ、そうなんですね。確かにこの高さから見ても海が綺麗なの分かりますもんね(結構な距離やってきたけど、話すためにわざわざか…人のええおばあちゃんや)」

 

 

「そうなんよ、例えばこのウニとかなー、ごはんと一緒に食べたらむちゃくちゃおいしいんよ(瓶詰めウニトリダシー)」

 

「へぇ……」

 

 

 

 

 

 

 

「おにいちゃんこれ、買うてくれんろーか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(営業かーーーー……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7日目を終えました。

今日の道程は海から始まり、山に登り、街で終えます。

 

 

前日の夜、佐田岬のライダーホステルに宿泊した僕は、久しぶりのベッドの感触に甘え1時間ほど寝坊しました。

 

身支度を整え、まずはじめに目指した場所は

四国最西端で佐田岬の一番はしっこ。

 

f:id:molk1228:20160731201418p:imageここ。

 

 

 

海の向こうには九州の陸地がはっきりとみえており、果てまでやって来たことを感じさせてくれます。

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海水の透明度がとても高く、おいしい海の幸が豊富に取れるため海女さんが活躍する海域となっているそうです。

 

陸地を形成している山々では、雲が非常に低い位置にあり普段見ることにない貴重な景色を見させていただきました。

 

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そんな場所で齢80近いおばあちゃんに営業を受けました。びっくりして一瞬声が出ませんでした。

 

 

 

ウニは普通に嫌いなので丁重にお断りさせていただきました。 

 

 

 

 

そのあと向かったのは四国カルストにある天狗高原。場所は高知県愛媛県の県境です。

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カルストというのは…岩が生えてる草原を想像してもらえればだいたい合ってます。

 

 

佐田岬から一転、山頂へと続く山道をひたすら登ります。

ワインディングが気持ちよく、地元では人気のツーリングスポットとのことです。日曜日ということもあり、たくさんのバイク・車・自転車とすれ違いました。

 

佐田岬から3時間半かけてようやく山頂に到着。

 

 

今回のお遍路ツーでいちばんの絶景でした。

まとめて画像をどうぞ

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まさに絶景。

狭い島国である日本にこんな雄大な空中草原があるとは想像できませんでした。

 

これがアルプス山脈の雄大さよ!

と言われてもそのまま納得してしまう景色です。ハイジが出てきそうですね。

 

標高はおよそ1500m。草原には牛が放牧されており、ちょくちょく草食べてる姿を見ました。

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正午頃天狗高原を発ち

途中、御三戸嶽(みみどだけ)と呼ばれるでっかい岩を見てから

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ようやくお遍路スタートです。

44-49まで回りました。

 

 

 

 

そして現在は道後温泉に訪れています。

300年続く温泉地として骨董的な雰囲気を放ちつつも、人の行き交いがこの時間でも多くあり活気づいています。

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温泉の中には例の『坊ちゃん泳ぐべからず』の木札がちゃんとありました。

 

 

 

今日昨日とバイクの上にいることが多かった二日間でしたが、明日からは都市部に入るためお遍路が中心になるでしょう。

 

4日目に徳島から高知に入り、今日までずっと自然を満喫をしてきたので趣向が変わるのは楽しみです。

 

 

帰る日時も決定し、残すところあと5日ですが

ゆっくりと旅行したいと思います。

 

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

ではまたあした。

 

お遍路ツー6日目

人生には成長段階と衰退段階が明確にあることから、山に例えられることままがあります。

 

アップダウンや回り道、時々休憩をはさんだりすることがありますが、

基本的には 上りと下り で分けられることが多いです。

 

山は中間であるてっぺんが目標となっているため、そこを起点として 行きが上り 帰りが下りと分けられます。

そして、大抵の人はてっぺんを目指し、そこに楽しみとゴールをおいて山を登ります。

 

 

さてそれでは

中間がゴールでない人生において

上りと下り、どっちが楽しいものなのでしょうか。

 

 

 

そんなわけでお遍路ツーも中間地点にやってきました。6日目、折り返し、折返路さんです。

 

今朝は足摺岬にて朝を迎え、昨日観光できなかった足摺岬周辺を散策しました。

 

太平洋を臨む足摺岬展望台は、270°のパノラマオーシャンビューf:id:molk1228:20160730220138j:image 

海の向こうはパプアニューギニアです。

 

その後豪勢な朝飯(チキンラーメン)をすませ

 

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せっかくなので持ってきた用具をつかった

 

次の札所へ向かいます。

 

 

本日、札所巡りの道中立ち寄った場所は

・竜串

・滑床渓谷

そして現在腰を寄せている

佐田岬

 

です。

 

竜串には奇岩怪岩がそろっており、自然の波によって作られた岩々が

不安になるような、それでいて感心するような景色を作り出しています。

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うわぁ…キモい…と思いながらもついつい見てしまう、不思議な景色でした。

フナムシがむちゃくちゃ多かったです。

 

 

朝7時半に足摺岬を発ち、この竜串までおよそ30kmといったところですが

 

 

 

3時間もかかりました。

 

 

それは道中に起きたとあるトラブルが原因です。

 

 

 

 

 

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タイヤに釘が刺さりました。パンクです。

 

 

道中に立ち寄ったローソンにてやられました。

よいこのみんなはくぎをすてちゃだめだぞ☆

 

 

しかし不幸中の幸いとして、バイク屋が100m先にありました。

チェーンの件といい、なんと運のよろしいことでしょう。そして、バイク屋の場所を教えてくださった軽トラのおっちゃんに感謝です。

 

このおっちゃん、修理が終わるころにわざわざバイク屋に寄ってってくれました。心配になってやってきた とのこと。いい人すぎるわ。

 

パンク修理のつもりでしたが、もうタイヤがツルツルだったのでタイヤごと交換をしました。少し細いタイヤにになり、スムースなコーナリングを実現しています。6500円也。

 

 

パンクについてはさほど時間はかかりませんでした。三時間もかかった大きな理由は

単純に道を間違えたからです。 キヲツケマス。

 

滑床渓谷はその名の通り渓谷が有名で、土曜日ということもあり、多くの人がバーベキューに訪れていました。

 

しかし山奥にあるため気候はとても過ごしやすく、最高の環境です。

 

ただ、車両乗り入れ禁止のスポットが多かったため、ほとんど見物できて入れていません。

四国でバーベキューする予定のあるかた、ぜひ滑床渓谷をどうぞ。むしろ連れてってください。

 

その後急いで寺を回り、四国は最西端の佐田岬にて宿をとりました。6日目にして初宿泊です。シェアハウス型の相部屋なのに僕以外だれもいません。

 

 

今日は昨日に引き続き、寺と寺が長距離だったため、それほど多くまわれてません。

おそらく明日も同じで観光中心になるでしょう。

 

明日は7日目、お遍路ツーもてっぺんに到着し、残すところ下りのみ。

 

 

上りで感じていた まだまだ続くワクワク感も楽しいですが、

悠然と堪能する下りもまた楽しいでしょう!

 

 

後半戦もたのしんでいきます

 

ここまで読んでくれてありがとうございました

それじゃまたあした

お遍路ツー 4-5日目

バイクやクルマでスピードを出すことが好きな人は『反省をしない』という話を聞いたことがあります。

 

その理由はおそらく、スピードを出す人はモラルや損得よりも一瞬の快感を優先するからで、実生活においても悪いとわかった上で快感を得るためにやっているからでしょう。

 

善悪の区別がついている人に反省を促すことは理論による論破と感情に訴える説得を同時にする必要があるため、とても難しいです。

 

 

しかし、スピード違反はともかくとして、

反省をしない というのは絶対悪なのでしょうか。

 

十人十色という言葉の通り人の価値観はそれぞれです。

他人に迷惑がかからないなら、個人の快楽ためにルールの裏をかくことは許されても良いのではないでしょうか。

 

その個人が、自らの価値観に従い感情と論理によって導き出した行動に対し、他人が悪と決めつけることができるのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

お遍路ツー、5日目に入りました。

 

 

4日目のブログを上げなかった理由を、振り返りながら書きます。

 

4日目に訪れた札所は24-33番札所。

10ヶ所を訪れるハイペースで周ることができ、少し余裕がでてきました。

 

道中にはしっかり観光に訪れました。

・モネの庭

・龍河洞

の二つです。

 

モネの庭とは、モネが描いた絵画を現実に再現した庭園です。

特に睡蓮が有名で、モネが死ぬまで希求していたフランスでは育たない『青い睡蓮』を、高知県特有の気候で見事に育て上げました。

モネが描けなかった『青い睡蓮』を池に浮かべることで、90年越しのモネの悲願を表現しています。

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あと、受付のお姉さんがむちゃくちゃ美人でした。

 

 

 

 

続いて龍河洞。

 

日本観光百景第3位にして、日本三大鍾乳洞の一つ。

高知県が誇る大自然の神秘です。

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鐘乳石の形は千差万別で

人の形にみえるものやカーテンにみえるもの、ファンタジーの世界を再現したようなものなどあり、楽しめながら見て回れました。

 

バンジョーとカズーイに出てくる魔女の城みたいです。

 

鍾乳洞の中はむちゃくちゃ涼しくなっていて、30度を越す外の猛暑の中16度でした。

 

外に出た瞬間気温のギャップにやられアイスクリンを買って食べました。

刃物の押し売りが激しいので気をつけてください。

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その後札所を回り、4日目の夜は桂浜の近くにあるキャンプ場に泊まることにしました。

キャンプ場の近くに温泉があったので、そこに入ることにしました。

 

 

ところが、温泉の受付で財布を忘れたことに気付き、10分かけて取りに変えるはめに…

 

温泉ということで気が抜けて頭がボケッとしていたのでしょう。

 

キャンプ場に戻り、テントの中に忘れていた財布を手に取り、ようやく今度こそ温泉に入ろうとします。

 

「690円ですー」

 

「はーい」

 

 

「あれ……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

財布が ない。

 

 

 

 

あまりの意味不明な出来事に困惑しました。

 

 

財布を忘れて→取りにいって→戻ってきたら→財布がない

 

 

 

 

意味不明。

 

 

 

カバンの中にはありませんでした。

 

そうすると、入れたつもりが実は入ってなくてテントに置き忘れていたのかもしれません。

 

 

 

 

テントにもない

 

 

 

 

 

ちなみに

道中にもない…

 

 

 

 

 

ここ数年で一番イライラしたことをよく覚えています。

 

テントになくて?カバンになくて?道中にない?

 

落としてパクられた?この短時間で????

 

 

 

泣きそうになりながら2時間近く捜索するも

 

健闘むなしく見つかりませんでした。

 

 

僕は昔から何度も財布を失くしています。

小学校の時は失くしすぎるため、基本財布を持ちませんでしたし、高校の時には連続で2回失くして大変な目に遭いました。

 

 

その度にこれではダメだと思うのですが、舌の根も乾かない内にまた失くしてきました。

 

 

今回もおそらくそんな無反省と不注意がもたらした当然の結果でしょう。

 

 

探しつかれて、明日どうやって家に帰るかをテントで考えつつふて寝して朝を迎えました。

 

 

5日目の早朝、誰もいない交番に向かい、交番の電話で本署に遺失届けを提出しました。

 

同時にお金がないため家に帰れない旨を説明すると、おまわりさんがとりあえず交番まで迎えにきてくれると言うことです。

 

 

交番でジャンプを読みながらまっていると

おまわりさんが2人登場し、カップラーメンを与えてくれました。

 

「お金ない言うちょるきに、腹減ってるとおもうてな」

 

むちゃくちゃドギツイ土佐弁で、神のようなセリフを放ちます。おいしくいただきました。

 

 

そしてその後おまわりさんが何か思い出したように電話をかけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで初めて、財布が届いているかの確認を行ったようです。

 

 

 

 

で、  財布ありました。

無事お遍路ツーを続けられます。

拾ってくれた方、2万円ほど現金が入っていたにも関わらず、そのまま届けてくださってありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

反省をしない ことが善か悪かは分かりませんが

 

 

 

確実に損はします。

 

 

 

反省はガンガンしていきましょう。

 

 

 

 

そんなわけで昨日でした。

 

 

 

 

本日5日目は33-37番札所に訪れました。

寺と寺か離れていたので数が少なくなりました。

 

道中寄ったのは明徳義塾四万十川のみです。

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中流でしたので、川の透明度はそんなに高くありませんでした。

 

が、ちゃんと楽しんできました。

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現在は足摺岬におります。

高知の最南端、大阪からはかなり離れています。足摺テルメ という温泉が最高でした。

できれば夕陽もみたかったですね。 

 

 

あしたも今日と同じく移動が激しくなります。

 

そろそろ折り返しも近いのでより楽しんでいこうとおもいます

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。それではまたあした。